【Access】ウィザードによるボタンの作成とプロパティ
■「ウィザード」による「ボタン」の作成と「プロパティ」について説明します。
■「フォーム」では、「ボタン」もよく使用します。
「ボタン」は、「テキストボックス」や「コンボボックス」と機能が異なっています。
一般的に「テキストボックス」や「コンボボックス」はデータを表示したり、データを選択、入力したりします。
■しかし、「ボタン」は一般的に作業(処理)を行います。
例えば、
- 「ボタン」をクリックしたら「フォーム」を開くとか
- 「ボタンを」をクリックしたら印刷するとか
- 「ボタンを」をクリックしたらデータを表示するとか
主に、「ボタンをクリックしたとき」に、いろいろな処理(作業)をおこないます。
「ウィザード」では、「ボタン」に対して、いろいろな処理を自動的に作成することができます。
Access2013では、自動的に、「埋め込みマクロ」を作成します。
以前は、VBA(ビジュアルベーシックフォーアプリケーション)のプログラムを作成してくれました。
初心者の方には、かなり便利な機能です。
VBAやマクロを知らなくても、簡単に「ボタン」の処理を設定することができます。
■やり方は非常に簡単です。
今回は「ボタン」を「クリック」して「フォームを開く」処理を行います。
(1)「デザイン」タブの「コントール」グループの「コントール」で「ボタン」をクリックします。
(2)このとき注意する点は、「コントール」の一覧の下の「コントロールウィザードの使用」が押されていることを確認します。
「ウィザード」とは、魔法使いと言う意味です。その魔法使いが持っている杖のようなボタンです。
(3)「ボタン」をドラッグします。
ドラッグは、「ボタン」をクリックして離してドラッグします。
そして、フォーム上で左クリックします。
(4)以下の画面が表示されます。

(5)「フォーム」を開く処理は「フォームの操作」の「フォームを開く」を選択します。
「次へ」をクリックします。
(6)以下の画面が表示されます。開く「フォーム名」を選択します。
「次へ」をクリックします。

(7)以下の画面が表示されます。
「ボタン」の表示です。文字を表示するか画像にするか選択できます。
文字で「フォームを開く」にします。「次へ」をクリックします。

(8)以下の画面が表示されます。
「ボタン」の名前です。
自動で付きます。
初心者の方はこのままで良いと思います。
「完了」をクリックします。

(9)「ボタン」ができました。
「フォーム」を開き(ビュー)「ボタン」をクリックして「フォーム」が開くかを確認してください。
■ここで初心者の方は注意することがあります。
以前は、 「完了」をクリックした時点で、この「ボタン」のVBAが作成されました。
でも、Access2013では、「埋め込みマクロ」が作成しされています。
■「ウィザード」を使うとちょっと問題があります。
「ボタン」などの処理は問題なく出来るのですが「埋め込みマクロ」の中に少し問題があります。
この「ボタン」を「クリック時」の「埋め込みマクロ」を見てみます。
以下のようになっています。

これは「ボタン」を「クリック」すると「F_製品マスタ」のフォームを開く処理です。
「F_製品マスタ」という名前がありませんね。
実は、赤丸印が「F_製品マスタ」と書いているのです。アスキーツーコードの番号です。
「ウィザード」を使用すると「アスキーツー」コードの番号になってしまいます。
赤丸印の所に「F_製品マスタ」と入力してもプログラムは動きます。
これは、少し問題ですね。
修正した方がわかりやすくなります。
私は、「埋め込みマクロ」は使っていません。
VBAを直接作成します。
皆さんが、アクセスに慣れてくれば、少しVBAも学習された方が良いと思います。
■今回の「ボタン」の「プロパティ」は、「イベント」タブの「クリック時」に「埋め込みマクロ」を作成しています。
■「ウィーザード」を使って「ボタン」でどのような処理が出来るかの一覧です。
種類 | ボタンの操作 | 内容(よく使う処理) |
---|---|---|
レコードの移動 | レコードの検索 | |
先頭のレコードに移動 | ||
前のレコードに移動 | ||
最後のレコードに移動 | ||
次のレコードに移動 | ||
次を検索 | ||
レコードの操作 | レコードの保存 | |
レコードの削除 | ||
レコードの印刷 | ||
レコードの複製 | ||
レコードを元に戻す | ||
新しいレコードの追加 | ||
フォームの操作 | カレント フォームの印刷 | |
フォーム データの再表示 | ||
フォーム フィルタの実行 | ||
フォーム フィルタの編集 | ||
フォームの印刷 | ||
フォームを閉じる | フォームを閉じます。 | |
フォームを開く | フォームを開きます。 | |
ページを開く | ||
レポートの操作 | レポートのプレビュー | レポートのプレビューです。 |
レポートの印刷 | レポートを直接印刷します。 | |
レポートの送信 | ||
レポートをファイルに出力 | ||
アプリケーション | アプリケーションの終了 | アクセスを終了するときに使用します。 |
その他 | オートダイヤラ | |
クエリの実行 | ||
テーブルの印刷 | ||
マクロの実行 |
●「Access(アクセス)のフォームの使い方 」の関連ページです。
|
[マイクロソフトアクセス(Access)活用法(ホームへ)]
09:582302