クエリとは何か
「Accessのクエリ」について説明します
クエリとは
Accessのクエリとは、 テーブルのデータの抽出や加工が出来る機能をもったオブジェクト(物)です。
テーブルを操作するオブジェクトです。
クエリの位置づけ
上の説明ではよくわかりませんね
「アクセスの概要」の中でも説明しましたが、重要ですので再度説明します。
まず、アクセスの全体の中での「クエリ」の位置づけを理解する必要があります。

上の図で、中央にいるのが「クエリさん」です。
「クエリさん」は、「テーブル」のデータの抽出、加工などが簡単に出来ます。
通常は、「テーブル」などを、抽出する場合、「SQL文」という構文を習得する必要があります。
でも、「クエリ」を使うことにより、画面を見ながら、簡単に抽出や加工をおこなうことが出来ます。
また、「クエリ」のデータを「フォーム」や「レポート」へ渡すことも出来ます。
クエリで出来ること(機能)
「クエリ」の機能について説明します。
以下のような、いろいろなことができます。
- 「テーブル」からデータを取り出すことができます。
- ある条件に合ったものだけを取り出すことができます。(抽出条件)
- 並べ替えもできます。
- 計算もできます。
例えば「単価」と「売上数」が合った場合、2つを掛けて「売上金額」を計算することができます(演算フィールド) - 項目を追加することも出来ます。
計算した結果の「売上金額」を追加したい場合も項目を追加することが出来ます。
- テーブルの結合ができます。
簡単に2つのデータを合わせたデータを作成することができます。
- 項目別(グループ別)の合計も簡単に計算することができます。
- クエリから、「csv」データや「Excel」データを作成することが出来ます。
などです。
クエリのデータが使用される所
次に「クエリ」のデータは、どこに使用されるのかを説明します。
- 画面(フォーム)のデータとして使用する事が出来ます。
データの入力のために画面(フォーム)を作ります。
その入力用のデータとして「クエリ」を使用することが出来ます。
- 帳票(レポート)用のデータとして使用することが出来ます。
- 外部へ、例えば「csv」ファイルやエクセルなどにエクスポートしてエクセルデータとして使用することが出来ます。
などです。
データの加工や分析/解析を行う場合は、アクセスの「テーブル」と「クエリ」だけ覚えるだけで、いろいろなデータを取り出すことができます。
この、2つをマスターするだけでも、会社でいろいろなことができるようになります。
クエリの構成
「クエリ」の構成について説明します。
まず、クエリの画面について説明します。
クエリの画面構成
「クエリ」の画面構成がどのようになっているのか説明します。
以下は、実際に作成した「クエリ」を表示しています。

- 「①」に作成した「クエリ」のオブジェクトの一覧が表示されています。
その中の一つの「デザインビュー」を右に表示しています。
「デザインビュー」とは設計図のようなものです。
- 「②」にクエリが使用した「テーブル」が表示されています。
どの「テーブル」のデータを使うかを選択します。
複数の「テーブル」の結合なども出来ます。
- 「③」に上の「テーブル」からデータとして表示する項目(フィールド)をここにドラッグします。
ここで、「並べ替え」や「抽出条件」などを設定することが出来ます。
新しい「項目」の作成や「関数」なども使用することが出来ます。
クエリの種類
「クエリ」は、抽出だけではなく、いろいろなことが出来ます。
どんなことが出来るのか、クエリの種類について説明します。

「①」にいろいろな「クエリ」が表示されています。
大きく分けて3つのクループがあります。
- 選択クエリ
- アクションクエリ
- その他のクエリ
です。
それぞれの内容を説明します。
選択クエリ
「選択クエリ」とは、データを取り出すだけのクエリです。
テーブルなどのデータを抽出したり、並べ替えたり、計算させることができます。
「選択クエリ」には以下のような種類があります。
- 選択クエリ
データの抽出や並べ替えをおこないます。
- 集計クエリ
グループ別の集計をおこなうことができます。
- 重複クエリ
重複したレコードを抽出することができます。
- 不一致クエリ
2つのテーブルを比較して、不一致のレコードを抽出することができます。
- パラメータクエリ
クエリを実行するとボックスが表示され、そこに入力したデータを表示します。
- クロス集計クエリ
縦横の集計をおこなうことができます。
などです。
よく使用するのは、「選択クエリ」「集計クエリ」「パラメータクエリ」です。
アクションクエリ
次に「アクションクエリ」です
「アクションクエリ」は、アクション(行動)するクエリです。
テーブルの1部のデータを一活で修正したり、テーブルにデータを追加したり、削除したりすることができます。
「アクションクエリ」には以下のような種類があります。
- テーブル作成クエリ
新しいテーブルを作成することができます。
- 更新クエリ
データの1部を一括で更新することができます。
- 追加クエリ
別のテーブルにレコードを追加することができます。
- 削除クエリ
テーブルのデータを削除することができます。
などです。
これらのクエリは、使用頻度は少ないです。
一括でデータを更新したい場合は便利な「クエリ」です。
その他のクエリ
最後は「その他のクエリ」です。
以下のような種類があります。
- ユニオンクエリ
複数のテーブルのレコードを縦に連結します。
- パススルークエリ
SQL Serverなどに接続して、SQL Server側でクエリを動かしてデータを取得します。
- データ定義クエリ
SQLステートメントでテーブルの構造を定義します。
などです。
この中で一番使用するのが「ユニオンクエリ」です。
同じフィールドを持った2のテーブルを合わせることができます。
例えば、
1月から12月までの「売上データ」があったとします。
それを使って年間(12ヶ月分)のデータを作る場合です。
このデータを作るためには、「ユニオンクエリ」を使用します。
「ユニオンクエリ」は、SQL文を直接書く必要があります。
クエリの作成
クエリの作成について説明します。

クエリの作成方法には以下の3つのやり方があります。
- クエリウィザード
表示された手順に従うことで、クエリを簡単に作成することが出来ます。
- デザインビュー
何もない所から、クエリを作成します。
- SQLビュー
SQL文の構文を直接入力することでクエリを作ってゆきます。
です。
「クエリデザイン」の作成方法をマスターした方が良いと思います。
一から(何もない最初)から作成する方法です。
「デザインビュー」とも呼んでいます。
「クエリウィザード」は、表示に従って、簡単に「クエリ」が作れるのですが、修正する場合は、必ず「デザインビュー」を使います。
結局、「クエリデザイン」(デザインビュー)のやり方を覚える必要がでてきます。
上のリボンの「作成」タブの「クエリ」グループの「クエリウィーザード」または「クエリデザイン」をクリックししてクエリを作成してゆきます。
クエリの実行と表示
「クエリ」の「実行」と「表示」について説明します。
「デザインビュー」で作成した「クエリ」のデータを表示する方法です。
実行するボタンやデザインビューの表示もあります。

以下のような方法があります。
- データシートビュー
クエリで作成したデータを表示します。
- 実行
リボンの「実行」をクリックすることによりクエリで作成したデータを表示します。
「データシートビュー」と同じです。
- SQLビュー
クエリで作成したものを「SQLの構文」で、見ることができます。
- デザインビュー
クエリを作成するデザインビューです。
などです。
以下の「①」に、実際のクエリのデータ(データシートビュー)を表示しています。

クエリで学習する内容
クエリで学習する内容について説明します。
クエリでは、以下の内容を学習した方が良いと思います。
一応、順番にしています。
- クエリの作成方法
「クエリデザイン」(デザインビュー)の作成方法をマスターした方が良いと思います。
一から(何もない最初)から作成する方法です。
「クエリウィザード」は、表示に従って、簡単に「クエリ」が作れるのですが、修正する場合は、必ず「デザインビュー」を使います。
結局、「クエリデザイン」(デザインビュー)のやり方を覚える必要がでてきます。
上のリボンの「作成」タブの「クエリ」グループの「クエリウィーザード」または「クエリデザイン」をクリックししてクエリを作成してゆきます。
- 選択クエリの作成
「テーブル」からデータを取り出すやり方です。
- 抽出条件の設定
ある条件に合ったものだけを取り出すやり方です。
- 並べ替え
- 演算フィールドの作成
計算のやり方です。
例えば「単価」と「売上数」が合った場合、2つを掛けて「売上金額」を計算するやり方です。
- パラメータクエリ
いろいろな条件を入力することでデータの取り出すやり方です。
- アクションクエリ
データの一括追加、更新、削除が出来ます。
- テーブルの結合
簡単に2つのデータを合わせたデータを作成することができます。
- エクスポート
クエリのデータを外部へ、例えば、「csv」や「Excel」データとして取り出すことが出来ます。
- 関数
いろいろな要求に応じて関数を使用します。
などです。
他にもありますが、重要な内容です。
●「Access(アクセス)のクエリの使い方」の関連ページです。
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