ユニオンクエリ
■今回は、「ユニオンクエリ」について説明します。
「ユニオンクエリ」って聞いたことがありますか?
参考書に、載っていない場合もありますが、結構、便利なクエリです。
実務では、いろいろな所で使用しますので知っておいた方が良いと思います。
例えば、
売上のデータが、1月から12まで12個データがあります。
データのレイアウト(フールドのサイズや形)は、全く同じです。
この12月分のデータを使って1年間(1月から12月まで)のデータを作成してください
と上司から頼まれました。
困りましたね。
これは、「リレーション」や「テーブルの結合」では出来ないのです。
「リレーション」や「テーブル」の結合は、フィールド(項目)を結合はしますが、ファイルの結合はしてくれません。
これを解決するのが「ユニオンクエリ」です。
でも少し「選択クエリ」などとはやり方が異なっています。
「選択クエリは」、以下のようになっています。

上に「テーブル」などのデータがあります。
下に表示させるデータや条件がります。
画面を見ながら簡単に作成することができます。
■しかし「ユニオンクエリ」は、上のような画面では作成しません。
直接、SQLの言語を書きます。
SQLとは Structured Query Languageと言われ、「えすきゅーえる」とか「しーくる」とか呼んでいます。
データベースからデータを呼び出す為のデータベース操作言語です。
上の「選択クエリ」でも、左上の「表示」「SQLビュー」をクリックすると以下のような画面が表示されます。
これが、SQLの言語です。

これで、データベースからデータを取り出すことができます。
■では、「ユニオンクエリ」を作成します。
- 「作成タブ」の「クエリ」グループで「クエリデザイン」をクリックします。
テーブルなどは追加しません。
- 「表示」「SQLビュー」または「クエリの種類」「ユニオン」をクリックします。
- SQL文を書きます。
例えば、
「入出庫データ」と「入出庫データ1」をあわせたデータを作成したいとき
SELECT * FROM 入出庫データ UNION ALL SELECT * FROM 入出庫データ1
にします。
3つのデータをあわせたい時は後ろに、「UNION ALL」を付けて3つめのテーブルを持ってきます。
重複したデータをはずしたいときは「ALL」をはずしてください。
以下のようになります。

「ユニオンクエリ」の形は、重なった円になります。
以下のようになります。

これで、データを取ることができます。
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