リレーションシップについて
■テーブルのリレーション(リレーションシップ)について説明します。
■まずデータについて説明します。
会社の部署のデータを作りたいとします。
以下のようなデータがあったとします。
会社部署コード | 部署名 | 会社コード | 会社名 |
---|---|---|---|
B001 | 購買部 | A001 | 東京株式会社 |
B002 | 営業部 | A001 | 東京株式会社 |
B003 | 購買部 | A002 | 大阪株式会社 |
B004 | 営業部 | A002 | 大阪株式会社 |
でもこれをそのまま会社の部署データとして作ったらダメなのです。
■なぜでしょうか?
「会社コード」と「会社名」に同じデータが入っています。
部署を追加するときに「会社コード」と「会社名」の2つを入力する必要があります。
会社の名前が変更されたとき、どうなるでしょう。
対象部署の会社名を全部変更しないといけません。
また、「会社コード」と「会社名」を間違って入力する場合があります。
■では、どうすれば良いのでしょうか?
上のデータを2つに分ける必要があります。
「会社部署マスタ」と「会社マスタ」です。
「会社部署マスタ」は、以下のようになります。
会社部署コード | 会社コード | 部署名 |
---|---|---|
B001 | A001 | 購買部 |
B002 | A001 | 営業部 |
B003 | A002 | 購買部 |
B004 | A002 | 営業部 |
「会社マスタ」は以下のようになります。
会社コード | 会社名 |
---|---|
A001 | 東京株式会社 |
A002 | 大阪株式会社 |
これを「正規化」といいます。
これで、効率のよいデータになりました。
■でも、まだ問題があります。
「会社部署マスタ」の「会社コード」を入力するとき「会社マスタ」の「会社コード」と違ったデータを入力すると困りますね。
これを解決するのが「リレーション」(リレーションシップ)なのです。
■まず「データベースツール」タブの「リレーションシップ」グループの「リレーションシップ」をクリックします。
以下のような「リレーションシップ」が表示されます。

中央の「会社部署マスタ」の「会社コード」と左の「会社マスタ」の「会社コード」が繋がっています。
「リレーション」が設定されています。
こうすることにより「会社部署マスタ」の「会社コード」は、「会社マスタ」の「会社コード」しか入力できないようになります。
入力ミスが少なくなります。
「会社名」の変更は「会社マスタ」で簡単に行うことができます。
リレーションの設定は、項目をドラッグするだけで簡単にできます。
注意点としては、必ず項目どちらかが「主キー」である必要があります。
これでリレーション(リレーションシップ)が設定されました。
●「Access(アクセス)のテーブルの使い方」の関連ページです。
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